コラム

2020年5月27日

ワンちゃんの「ハウス」はどうしたらいいの?【タイプ編】

犬との暮らし

先日これから初めてワンちゃんを迎えるという方にお会いしました。

その方はワンちゃんと一緒に暮らすためにお部屋を探されていたのですが、ご内覧時に特に気にされていたのは、ワンちゃんの「ハウス」を置く場所でした。

 

すでに一緒に暮らしている方は、「ハウス」の【タイプ】と【大きさ】が決まっており、今までの生活からだいたいここらへんかな? とそんなに悩まれなることはないかと思いますが、これから迎える方は、ハウスの【タイプ】も決めかねており、【大きさ】もいまいち想像がつかず【置く場所】に悩まれるのだと思います。

 

そこで、今回はお家(室内)のハウスについて【タイプ】・【大きさ】・【置く場所】の3回にわけてお話をしていきます!

初回は、【タイプ】についてです!

 
 

そもそも、「ハウス」とは??

「ハウス」とは一般的に、ワンちゃんの寝床・落ち着く場所・プライベート空間のことを指す言葉として使われています。

お家でいつも寝ている寝床だけではなく、移動中に使われるクレートなども「ハウス」という認識になっているワンちゃんが多いかと思います。

ワンちゃんに「ハウス」を認識させることには多くのメリットがあり、ストレス緩和やイタズラ防止対策のひとつとしても使うことができます。

 
 

一般的な「ハウス」のタイプ

「ハウス」は一般的に、サークルタイプクレートタイプケージタイプの3タイプが使用されています。
 

では、これらのどれかが「ハウス」でないといけないのでしょうか?

 

いいえ!そんなことはありません!!

ワンちゃんは、もともと穴倉で生活をしていた為、狭いところや暗いところが落ち着くといわれています。

なので、保温性・保湿性にすぐれたダンボールハウスなども「ハウス」にピッタリです!

しかし、嚙んでこわしたり、誤飲の危険がある子にはダンボールハウスはおすすめできません…

 
また、お家の中を自由に動き回れるように室内フリーにしているワンちゃんには、ケージなどを使った「ハウス」が必要ないとのでは?と思われる方もいらっしゃいますが、室内フリーになっているワンちゃんにもケージなどを使った「ハウス」を作ってあげることは大切です!
(室内フリーとする場合は「ハウス」や「トイレ」をしっかりと認識し、誤飲・イタズラの心配がない環境が整ってからがおすすめです!)

 

では一般的に使われている【タイプ】には、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?

 

 

 

サークルタイプ

<側面のみまたは、側面と床が囲まれているタイプ>

 

天井はなく、物が取り出しやすく中の掃除がしやすいのが特徴です。

また、成長や使い方にあわせて大きさや形が変更できるものもあり、継ぎ足しも簡単なものが多いので、「ハウス」以外にペットフェンスとしても使えます。

 

また、中にはサークル内にトイレスペースとの仕切りがあるものもあります。

これは、トイレトレーニングがしやすい(仕切りがあることでトイレと寝床の認識がしやすくなります)のでこれからパピイーを迎える方にもおすすめです!

サークルタイプは、基本的に通気性がよく、ワンちゃんの様子が1番見えやすい【タイプ】です。

しかし天井がない為、プードルなどジャンプ力のある犬種は柵を飛び越えてしまう可能性があります。

ジャンプ力のある犬種や大型犬には高さのあるものや別売りで天井があるものを選ぶなどの配慮が必要です。

 

また、簡易的なものだと倒れてワンちゃんが怖い思いをしてしまうことがあるので、しっかりしたものを選ぶのがおすすめです!

 

 

 

クレートタイプ

<360℃覆われており、持ち運びができるタイプ>

 

スタンダードなプラスチック製から布製まであり、キャスター付きのハードタイプから多機能なソフトタイプなど種類はさまざまです。

しかし、中にトイレスペースを設けることはできないのでお家で使う際には、サークルなどと一緒に使う必要がありますが、移動中やお出かけ先でも慣れたものを使えるため、安心して過ごすことができます。

 

ハードタイプはある程度の重さまで上に乗っても大丈夫な(※メーカーによります)安全性があり、水洗いもできます。

しかし、大きさを変えたり、折りたたむことができないので置く場所が限られたり、成長にあわせて買い換える必要があります。

サイズは、外寸:W300×D480×H290mm~W815×D1210×H880mmと超小型犬から超大型犬用サイズまでと豊富にサイズ数があります。

 

ソフトタイプは、軽くて折りたたみや組み立てが簡単にできるものや側面がメッシュ生地で通気性に配慮されているいるものなどがあります。

こちらも、外寸:W250×D415×H285mm~W770×D1200×H860mmと超小型犬から超大型犬用と豊富なサイズ数です。

 

クレートタイプは360℃覆われている為、目隠しをしたい時も簡単にでき、災害時などには必須アイテムになるので1コはもっていると便利です。

お家の「ハウス」として使わなくても、普段からおでかけ用として慣れさせておくことをおすすめします!

 

 

 

ケージタイプ

<側面や床だけでなく、天井も囲まれているタイプ>

 

クレートタイプと何が違うの?と思われる方もいらっしゃると思います。

実は先程ご紹介したサークルタイプもクレートタイプも総称はケージなんだそうです^^;

ですが、一般的にサークル・クレート・ケージの3種類に分けられることが多く、それぞれの名称でイメージがしやすい為、ここでは<360℃囲まれているけど持ち運びを想定されていないもの>をケージタイプとさせて頂きます。

 

ケージタイプは金網製から布製・おしゃれな木製など様々あり、折りたためるものや掃除のしやすいキャスター付きのもあります。

また天井を取り外せるものも多く、用途にあわせてサークルのように使用できます。

サークルと同じく、基本的に通気性がよく、ワンちゃんの様子が見えやすいものも多いです。

サイズはW480×D610×H460mm~W1830×D1160×H1210mmと超大型犬や多頭飼育用もあります。

 

また、多くのものはサークルのように継ぎ足しができなかったり、覗き込まないと見えない部分があったりしますが、天井があることで飛びこえることはないので安心してお留守番させることもできます!

 

 

 

 

素材もいろいろ

どの【タイプ】にもいろいろな素材があります!
一般的な<金網製>は、頑丈で傷に強く粗相をしても掃除がしやすいですが、他の素材に比べて重たいです。

<木製>は、金網製より軽くて持ち運びがしやすですが、嚙み癖のあるワンちゃんだとすぐぼろぼろになったり、粗相をした際にしみこんだりと使い方によってはすぐにいたんでしまいます。

一般的にソフトクレートに使われる<布製>は木製より軽く折りたためたりと便利ですが、安定感が悪かったり、粗相をした際のお掃除が大変だったりします。

<プラスチック製>も軽いですが、嚙んで破損したりすることがあります。

どの素材でも嚙み癖をつけないこと、トイレトレーニングをきちんとすることが長持ちさせるコツだと思います。

 

 

最後に

この犬種には絶対この【タイプ】でないとダメ!という決まりはありません。

それぞれのワンちゃん・生活環境に合う【タイプ】を選ぶことが大切です!

また、パピーのときはなんでも嚙んでしまいがちです。

なので、一番最初は嚙んでも危なくないものやトレーニングがしやすいものを選ぶなど、買い換える前提で選ぶのもいいと思います!

 

 

またワンちゃんは、柔らかくふかふかした場所も好むので、どの【タイプ】でもペット用ベットや毛布・ブランケットなどをいれてあげるとより良いと思います!

ただ、ブランケットなどを嚙んでしまう子もいるので様子を見て、入れてあげてください。

 

次回はハウスの【大きさ】についてです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!