2021年2月23日
ペット可能の賃貸物件を選ぶ時の注意点

愛犬・愛猫と暮らすときに気になるのが、賃貸物件の場合の選ぶポイントですよね。
賃貸物件の中にはペット飼育可能という条件があるので、まずはそれを条件にいれて探していくことになると思いますが、実は賃貸契約をする前に知っておきたい注意点があるのをご存じでしょうか。
知らずに契約をして「失敗した!」とならないために、まずは選ぶときのポイントをおさえておきましょう。
【ペット飼育可能にしている物件のなかには】
日本では近年、子どもの数を上回るほど、愛犬・愛猫の飼育頭数は年々増えています。
愛犬・愛猫と暮らす人が増えることで、賃貸物件や分譲マンションでもペット飼育可能にしている物件が年々増えてきています。
分譲マンションでは、ペット可マンションの普及率(全供給戸数に対する割合)が2007年には86.2%まで達したというデータもあるほどです。(不動産経済研究所より)
ペット飼育可能にしている物件が増えるなかで、本当はペット飼育可能にしたくないけど「借り手がなかなかみつからないから」という理由から、ペット飼育可能にしている物件も中にはあることを知っておきましょう。
では、なぜその賃貸物件の大家さんはペット飼育可能にしたくないと思うのでしょうか?
単純にペットが好きではないという場合もありますが、
賃貸物件においてペットも生活するということが、大家さんにとってデメリットとなる可能性もあるからです。
壁紙や床に傷がついたり、においがしみつくなどで修繕費用が多くかかってしまうのでは・・・
吠え声などで近隣住人から苦情がくるのでは・・・
などトラブルを懸念することからペット飼育可能にしたくないと思う方もいらっしゃいます。
しかし、そう思っていても「地理的に人気がない」「建物が古い」といった理由などからなかなか借り手が見つからない場合、早く満室にしたいからとペット飼育可能にし、借り手の幅を広げている物件もなかにはあります。
そうした物件の場合、規約がきちんと決まっていないなどから入居後トラブルになる可能性もあるので、事前に飼育規約や愛犬・愛猫が住む場合の費用はどうなっているかなどをしっかりと確認することが大切です。
また、ペット可能物件の供給が少ない場所ではペット可能物件にして、割高の賃料設定している物件もあるのでいろいろと比較することをおすすめします。
【ペット飼育可能の賃貸物件には大きく分けて2つ】
・共生型タイプ
基本的に賃貸物件においてペットを飼育した場合には、吠え声やにおいなどによる住民同士のトラブルはもちろんですが、室内の損傷による修繕費用なども頭に入れなくてはなりません。
その点、初めからペットと暮らしていくことを念頭に入れて設計施工されペットと同居する事が前提の「共生型」の賃貸物件は、ペットを飼育するうえでのルールを設定していることがほとんどです。
さらに、そうした物件を選ぶ飼い主は意識が高いのでトラブル発生のリスクが低く済みます。
もちろん、物件もペット飼育に適した設備を整えているので、飼い主もペットも快適に暮らせるというわけです。
・途中からペット飼育可能にしたタイプ
はじめはペット飼育禁止だった物件を、地理的理由や建物の老朽化などの理由から借り手が見つからず、ペット飼育可能という条件を加えた場合です。
家賃の面で共生型より借りやすいこともありますが、その分トラブルも考慮しておかなくてはなりません。
【ペット飼育可能物件を借りる場合に気をつけたいこと】
共生型賃貸物件や一般的なペット飼育可能物件を借りようと思った時に、「ここをおさえておこう」というポイントがいくつかあります。
・ペット飼育可能物件に強いサイトをいくつかピックアップしておく
一か所の不動産サイトのみで物件を探す人はあまりいないと思いますが、特にペット飼育可能物件に関してはより多くのサイトを見ておいた方がベストといえます。
自分の理想に少しでも近い物件を見つけるために、1件でも多くピックアップしましょう。
・物件に足を運びましょう
サイト上だけで見る条件や内装と、自分の想像が食い違うことは決して珍しいことではありません。
人間もペットも日当たりはもちろん大切ですし、不動産会社のスタッフと直接かかわることで知識を取り入れたりできるだけではなく、親身になってくれることがあるからです。
また、複数の物件の内覧をすることで比べて決めることができるのも利点です。
・内覧をしたら暮らしているイメージをする
物件の中身がわかるとペットと暮らした時のことをイメージしやすくなります。
また家賃などの相場との兼ね合いもわかるため、外せないポイントとなります。
・口コミを忘れずにチェック
例えば居酒屋や旅先の宿泊先などを決めるとき、さらには通販で商品を決める際に重要なのが口コミです。
口コミは貴重な情報源ですので、不動産会社や物件に対する口コミは忘れずにチェックしましょう。
・条件を確認しよう
ペット飼育可能といっても、その内容は実に多様です。
「壁を傷つける猫は禁止」とか「小型犬は2匹まで」「大型犬は禁止」「中型犬は1匹まで」などなど、頭数が決められている場合がよくあります。
「共用ホールは必ず抱くかケージに入れる」といったこともあり、その場合大型犬だと難しくなるでしょう。
ただし、同じ大型犬でもしつけがきちんとされていればオーナーとの相談によっては認められる場合もあるので、不動産会社との相談はしっかりとしておいた方がいいでしょう。
【賃貸契約を結ぶときに大切なこと】
物件そのものの飼育条件を双方すれ違いなく確認しておくことはもちろんですが、不動産会社やオーナーに自分のペットのポジティブな面をアピールするのも大切なことです。
ペット飼育可能な物件で暮らすということは、人も動物も安心して快適に暮らすことのできる大きな安心材料です。
そのためにもしつけはきちんとして、トラブルを起こさないためにご紹介したポイントをおさえながら探してみるといいでしょう。