コラム

2019年9月3日

短足犬だけじゃない!みんなヘルニア予備軍?!

犬の健康

ヘルニアと聞いて思い浮かぶのは腰に起こる「腰椎椎間板ヘルニア」ではないでしょうか?

椎間板ヘルニアは、背骨を構成する骨の間でクッションの役割を担う「椎間板」の

なかにある線維輪(せんいりん)が破綻して、

髄核(椎間板の中心部にあるやわらかい組織)を伴って突出し、神経に触れたり炎症したりすることで

起こります。

※医師・病院と患者をつなぐ医療検索サイトより
https://medicalnote.jp/contents/180717-007-UW

 

ワンちゃんも椎間板ヘルニアになるというのは近年ではよく知られています。

しかし原因をきちんと理解しておらず、対策もしていない人がほとんどなのではないでしょうか。

ワンちゃんのヘルニアについてきくと「ダックスとかコーギーのような短足がなる病気」と回答される人は

少なくないと思います。

確かにコーギーやダックスフンドは足が短く胴が長いことから

他の犬種に比べて階段の上り下りの負担が大きいこと遺伝的にになりやすいといわれています。

しかし、短足でない犬種には、階段の上り下りにが負担がかかっていないわけではありません。

ワンちゃんは人と違い階段の上り下りには体全体を使いうため腰に負担がかかるので、

どの犬種にとっても負担には変わりないのです。

また、ワンちゃんは下半身よりも上半身が重くなっており

階段の下りは重たい上半身が下にむくのでバランスが取りづらく落ちてしまう危険性が高いのです。

落ちてしまった場合、骨折やお腹の強打・脳の外傷で神経障害を起こすかもしれません。

また、一度落ちてしまったことがトラウマになることやバランスがとりにくい為に

下りるのを嫌がるワンちゃんもいます。

 

そして体に負担がかかるのは階段の上り下りだけでなくソファなどに上ること、床を滑る事も同じです。

階段やソファなどの上り下りは飼い主さんが抱っこするなど気を付けてあげればいいですし、

しつけでもカバーできます。

しかし、床を滑るのは飼い主さんだけではどうしようもできません...

だからこそ事前に滑りにくい床にする・クッションマットを敷くなどの対策が必要なのです。

また、最近は安価で犬用スロープなども出ており、しつけよりも簡単なのでこちらもおすすめです。

 

 

ですが、階段の上り下りや床滑りが関係なく椎間板ヘルニアのなるケースもあります。

それは、肥満と加齢です!!

やはり肥満は百害あって一利なし!

きちんと体重管理をしてあげて大切な家族に長く健康な体でいて貰いたいですね!!